第29回 福井県立大学 白樫祭
「Revival」
学校長あいさつ
<COVID-19完全対策下/第29回白樫祭/県大永平寺キャンパス>
大学祭の本質をリバイバル
―みんなで県立大学の「白樫祭」を考えよう!―
学長 進士 五十八
COVID-19対策を完全にして第29回白樫祭を開催できることを県大生諸君と共によろこびたいと思います。
白樫祭実行委員長加藤智也君によると今年の永平寺キャンパス白樫祭のテーマは、“リバイバル(Revival)”。コロナ禍下からの学生活動の再開・復活・再生・復興を目指したい、とのことである。リバイバル、ルネサンス、リボーン、みんな「生まれ変わること」「生きかえること」の意味。それも宗教、文化、芸術における深い意味もあって、私たち人間にとってとっても大切なことである。
新型コロナウィルス感染症のパンデミックの遠因が地球環境問題やグローバルな人間活動にあるとの可能性も指摘されており、諸君には現代文明を再考する契機とすることも必要だろう。
昨年のWebによる白樫祭は、実に見事で学友会の役員諸君の発想法と実行力などその活躍ぶりに学長として最高にうれしい出来事であった。ややもすると前例踏襲、これまでどおり有名タレントを招く学祭でいこうということになり易いのに、このような状況下での大学祭は如何にあるべきか? しっかり考えた上での大転換であったのだろう。
白樫祭は全県大生のもの。これからもいかに創造的で挑戦的な“大学祭”に出来るか、しっかりと討論しコンセンサスづくりをすすめてほしいと願っている。
たとえば文系の経済学部生であってもカーボンニュートラルやエコロジーを学び、議論し、調査成果を発表するとか。生物資源学部生や看護福祉学部生であっても政治経済、歴史文化、芸術に関心を持つことも不可欠だろう。模擬店ばかりでなく文化学術展などサークルやゼミ単位で関心のあるテーマにみんなで取組む、自由なイベントを企画実施する楽しみこそ大学祭の醍醐味であろう。時は青空いっぱいの秋、広々とした緑のキャンパスで、学生と先生方がチームをつくって軽スポーツに汗を流すのも楽しいだろう。
福井県立大学の先生方はいま“実は百年”記念フォーラムを次々に開催している。本学前身に原点回帰して次の百年へのビジョンの再生を図ってのこと。正にこの白樫祭のテーマ“リバイバル”に通底するアクションである。
県大生ならではの専門知の深化のみならず、「白樫祭」が学部を越えた多彩な学友と話し合い協働して広範なテーマを主体的に追求する最良の機会と場となることを心から期待したい。
実行委員長あいさつ
"Communication"
白樫祭実行委員長 加藤智也
本年度はコロナ禍の中、感染対策を徹底した上で、白樫祭を開催する運びとなり、白樫祭実行委員会一同一丸となって活動してまいりました。まず初めに、開催にあたりましてご協力をいただいた多くの企業様、地域の皆様、福井県立大学をはじめとする大学関係者の皆様、そのほか白樫祭にご協力していただいた皆様、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
第29回の白樫祭のテーマは「Revival」としました。このテーマには、「伝統ある白樫祭の復活」ともう一つ、「大学内での人と人のコミュニケーションの場としての復活」を込めました。昨年、今年のはじめにかけて、新型コロナウイルスの影響で、大学は遠隔授業となり、人と人が直接コミュニケーションをとる機会が失われました。コロナ禍になり、改めてコミュニケーションの大切さを実感しました。今年の白樫祭は、マスク着用などの感染症対策を十分に行ったうえで、学生同士がコミュニケーションをとり合って、活気あふれる学生の姿を取り戻すことができるような場であってほしいなと願っております。
例年行われていた、アコギやアカペラ、ダンス部、軽音部などのライブ・パフォーマンスもステージ上で行われ、白樫祭を盛り上げます。また、今年は福井大学よっしゃこいの皆さんにも参加していただきます。大学の垣根を越えて、大学祭を盛り上げていくきっかけになることを願っております。そのほか各部活・サークル・団体による創意工夫を凝らした模擬店やユニークな催し物など目白押しです。是非第29回白樫祭を心ゆくまでお楽しみください!
最後になりましたが、白樫祭成功とともに今後の福井県立大学の益々の発展及び、白樫祭に携わっていただいた全ての方々のご健勝を祈念し、挨拶とさせていただきます。